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2008年6月25日 (水)

意外に気がつかないこと

血液培養がいつも我々が予想していない感染症の真実を語ってくれます。当院では不明熱の時に採取するようにキャンペーンまでも行きませんが、採取してもらういように教育しています。所見が無いが発熱している・・・。こんな事例は千万とあるのでしょう。

このスメアは血液培養陽性者のものですが、血液培養は単一菌で陽性になることが多く判定しやすいことが多いです。前回の掲載の記事のものもそうですが、背景などの状況確認も不要で、菌の特定(特に菌体の形、大きさなど)に時間をかけることが出来ます。検査室で勤務していない方は、陽性の報告も貰ってからと、次の日の培養集落の確認をさせて貰えば覚えるのが早くなるかも知れません。視覚的に見て脳裏焼付けて下さい。

で、何が『意外に気づかないこと?』ですが・・・

このようなスメアを確認し場合に、何菌を疑いますか?

短い連鎖+菌が丸い+菌の周りにやや赤みかかったもの=S/O 溶連菌

こういった方程式が成り立つのではないでしょうか?

そう、報告時に『溶連菌が疑わしいのですが、何か裏付けになる情報はありませんか?』と聞きます。

夜間に緊急入院して、重症でない、専門外の診療科の疾患が原因であった、など気づかないことが多い場合が臨床には潜んでいます。

意外に忘れられがちなのが、皮膚病変でしょう。

このスメアが見えたときには、皮膚病変、心内膜炎、皮下膿瘍、水虫や擦過傷などを聞き込みましたが、そのときやっと、顔面紅潮と結びついたようです。顔の蜂窩織炎でしたが、皮膚科、耳鼻科に早期に相談+循環器内科にエコーとICTで相談を受けながら除外診断へと進みました。

溶連菌と分かれば感受性検査は急ぎません。そう、薬剤耐性化がそんなに問題にならない菌であるからです。⇒β-ラクタム±CLDMで修正です。

Ggs200 ×400

Ggs600 ×1000

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