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2008年6月11日 (水)

目的菌以外も答える能力 臨床も含め?

こんな症例もあります。『胃がんの手術をしたいが、レントゲンを撮ると怪しい陰影が、左上葉に・・・空洞?』、開口一番どうしましょう?

グラム染色は、こういった疑問難問にも役立ちます。すかさず答える、追加質問なども重要ですが、意外に医師は快く話ししてくれます。

抗酸菌の塗抹急ぎますよね。でも、専門科が見ると『エンハンスもないので、oldTBないのかな?』と聞くと『ずばり、はい』。でもとりあえす抗酸菌の塗抹だけは・・・。

吸引痰がきれいに引けたと連絡あり、検体が届き汚い痰。グラム染色もつけて来ましたが、結局抗酸菌塗抹は陰性で、専門科の先生へグラム染色の答えもつけてあげたいものです。

さて、この所見から『抗酸菌塗抹陰性+α』どう答えましょう?

愛知県の方は、先日のおさらいです。

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グラム陽性菌」カテゴリの記事

コメント

師範様、突然ですいません。あんずの呼吸の管理人のKanpo-Masterです。来年はうちのボスが感染症学会の会長なのですが、いろんな試みをしようとしています。感染症教育、がテーマです。そこで、教育セミナーの一つに、目でみる感染症、と題してグラム染色の特集をやっていただけないか?ということになり、誰か適任の人はいるかなああ、とみんなで考えていたら、師範様が頭に浮かびました。ということで、やっていただけませんでしょうか?もしやっていただけるのでしたら、私のアドレスに返信していただけますか?それと師範様のお名前や施設名なども私あてにお教えください。よろしくお願いします。

投稿: Kanpo-Master | 2008年6月12日 (木) 01時02分

師範様、たびたびすいません。あんずのKanpo-masterです。
昨日メールさせていただいたのは、うちのボスとあんず医局員での希望で、正式な依頼はプログラム委員会を通してからとなるそうです。私がボスの言葉を早とちりして、もう決定事項だと思い込んだため、師範様に早まって依頼してしまいました。大変失礼いたしました。もし我々の構想がプログラム委員会を通れば、師範様へ正式に依頼させていただくことになるかと思います。その際にはよろしくお願い致します。
申し訳ございません。それでは、失礼いたします。

投稿: Kanpo-master | 2008年6月12日 (木) 09時54分

Kanpo-Masterさま お声掛けありがとうございます。感染症の領域で重要だ、適正使用には必要だなど最近良く言われますが、大きな教育企画として、最近は開催されたことがありません。喜んで引き受けします。またメール送ります。宜しくお願いします。

投稿: 師範手前 | 2008年6月12日 (木) 17時58分

師範手前さま
>この所見から『抗酸菌塗抹陰性+α』どう答えましょう?

空洞性の肺病変(肺膿瘍)は、やはり黄色ブドウ球菌や肺炎球菌の関与を一番に疑います。
スメアで扁平上皮が認められています、誤嚥などの関与の疑いはいかがでしょうか。

グラム不定の桿菌、複数観られますが気になるところです。
抗酸菌染色陰性でしたね、グラム染色で抗酸菌は、グラム陽性に染まるかガラスの傷のように抜けて観られるかなので、口腔内からの嫌気性菌類なのでしょうか。

また、慢性の疾患が基礎(背景)にあり、この患者さんのように胃癌の治療や免疫抑制治療から、消化管(胃粘膜)からの侵入門戸による肺炎や肺膿瘍とかも疑いたいです。

先日の点滴つくり置きによる外来での集団感染症、医療従事者への感染症教育の必要性を強く考えさせられる事件と思います。

投稿: 倉敷太郎 | 2008年6月13日 (金) 10時23分

倉敷太郎さま
抗酸菌の塗抹はこのよう誤嚥像で見えるのは少し変?と一部思えます。まずは、胃がんで手術をするくらいですので、当然逆流や唾液の誤嚥を考えて見ないといけません。グラム染色で結核菌が見えるのはよっぽどの状態ですので、空洞などはっきりしているのでしょう。胸写をしっかりと読むのが一番になりますので、この場合は塗抹脱却させる医師へのコミュニケーションを実施するのが大切です。抗酸菌が見えても結核かどうかは胸写ありきと思います。エンハンス?皆さんみているのでしょうかね?
さて、誤嚥が分かったとして、通常何を見るか?やはり敵は多剤耐性菌です。緑膿菌やMRSAを見れる目力を養う努力が必要です。これではどう見えるのでしょうか?

投稿: 師範手前 | 2008年6月13日 (金) 17時43分

師範手前さま

強拡大のスメア、非常に破壊の強そうな炎症像のように思います。 このような場合、やはり黄色ブドウ球菌感染もしくは肺炎球菌感染が考えられるように思います。

グラム不定の桿菌は何かβ-ラクタム薬の影響によるフィラメント化なのでしょうか?そうであれば耐性緑膿菌やMRSAなども考慮しなければならないでしょうね。

私も胸写をしっかりと読む、読めるようになる事も大切だと考える検査技師です。


投稿: 倉敷太郎 | 2008年6月13日 (金) 18時31分

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