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2008年5月 8日 (木)

めっちゃムズいかも

80歳。大腿骨骨頭置換術後、14日です。バルン抜去?と思った頃に発熱です。尿路感染と思い、培養検査に。塗抹を見ましたが、即『・・・・・・菌』とコメント返しました。主治医は緑膿菌も気にしていると思っていたので、有意義な結果になったのか判りませんが、カルバペネムは阻止出来そうです。何菌でしょう?

ところで、某携帯電話メーカーのお父さんこと、犬が、時期作品はネコになるらしいです。期待大ですね。

Untitled ×1000

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グラム陰性菌」カテゴリの記事

コメント

スメアではGNRが見られますが,短桿菌で染色性が強い為緑膿菌でないことは分かります。
ただ具体的になに菌かと言われると分かりません。タイトルがなければ大腸菌と答えてしまいそうですが・・・

投稿: highgear | 2008年5月 9日 (金) 19時51分

highgear さま
お久し振りです。大腸菌と答えてしまうと思います。でも、緑膿菌との鑑別がこれで出来るのは魅力的だと私は感じています。これぞ、プロと思われる領域です。
入院期間が長いのと重ねています。この場合は、腎盂腎炎も疑い、初期治療はABPC/SBT+GMや3rdセフェムなどになるのでしょうか?・・・ん?何かヒントが隠れてそうです。

投稿: 師範手前 | 2008年5月 9日 (金) 20時02分

師範手前さま 

大小球桿菌と形状からブ非発酵菌Acinetobacter baumannii
を推定します。

緑膿菌以外の尿検体で検出されるブ非発酵菌には,
Burkholderia cepacia、Stenotrophmonas maltophiliaなどや
Acinetobacter baumannii、Alcaligenes xylsoxidansなどが
上げられます。
緑膿菌その他ブ非発酵菌感染が成立するには、VAPやCA-UTIなど、正常粘膜を傷つける医療行為によるもの、または繰り返し抗菌化学療法が行われている慢性感染に発症リスクが高く、いずれも、compromised host→opportunistic infection(耐性傾向の強い菌種)を連想します。

Pseudomonas aeruginos感染も疑い考慮する場合、Burkholderia cepaciaやStenotrophmonas maltophilはカルバペネム自然耐性をもつ菌種であることに注意する必要があり、Acinetobacter baumanniiであればカルバペネム系に効果が期待できそうです。

PS Burkholderia cepaciaにはMEPEには効果期待できる場合があります。

投稿: 倉敷太郎 | 2008年5月11日 (日) 07時36分

ちょっと話がそれるのですが、教えていただきたいことがありまして・・・
以前から疑問に思っていたのですが、ブドウ糖非発酵菌とブドウ糖発酵菌というのは、臨床的に分類する一番の必要性というのは何なのでしょうか?
それと一般的にその二つのグラム染色上の違いというのは、どう出てくるのでしょうか?
ご教示お願いいたします。

投稿: highgear | 2008年5月12日 (月) 18時35分

highgearさま

出題以上に難しい質問です。
ぶどう糖非発酵菌と発酵菌の違いですか?
発酵菌には代表的に腸内細菌が居ます。
非発酵菌には緑膿菌が居ます

ぶどう糖と嫌気的に分解出来るかどうかの違いです。 菌の構造上の違い(グラム染色に関して)は特にありません。

菌の分類学的には非常に重要で、例えて言うと、目的地に向かうための最初の曲がり角みたいなものです。ここを間違うと、本来緑膿菌と同定されるところが、大腸菌になったりします。(極端ですが)

臨床上大きく違うのが、薬剤感受性結果でしょう。

投稿: 師範手前 | 2008年5月12日 (月) 21時43分

師範手前さま、ありがとうございます。
ブドウ糖発酵菌と非発酵菌は、菌の分類上は同定のために非常に重要であるが、グラム染色上では特に違いは現れない、ということで理解したいと思います。
以前よりこちらのブログや様々な本などで、枕詞のように”ブドウ糖非発酵菌の・・・・(緑膿菌など)”という言い方をよく目にしたので、グラム染色で何か違いがあるのだろうと思っていましたが、そんなことは無いということですね。
検査技師の立場からは非常に重要な菌同定のための鑑別点なので”ブドウ糖非発酵菌”という枕詞はつけてしかるべきなのかもしれませんが、臨床の医師としてもやはり薬剤感受性が異なってくる(多剤耐性が多い)ため、そういった枕詞をつけることで薬剤選択時に注意するということができるため、言い回しとして定着しているのだろうと思いました。
質問に答えていただきありがとうございました。勉強になりました。

投稿: highgear | 2008年5月15日 (木) 05時37分

highgear さま

忘れておりました。あと、非発酵菌は環境菌で、市中感染が起こりにくい菌、日和見感染菌の性質も持ちます。ビルレンスも低く、そういった意味でも、考え方は必要かと思います。

感受性に関しては、明らかにブレイクポイント付近をうろうろしますので、容易に”耐性”と判定されてしまいます。ポーリン孔の大きさは、腸内細菌より小さいものが多いようです。

投稿: 師範手前 | 2008年5月15日 (木) 15時23分

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