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2008年4月11日 (金)

ありゃりゃ!?

膀胱全摘の術後ですが、創部の膿瘍が多くなってきましたという相談です。上皮の縫合部が少し離介してきて、浸出液が増えてきました。検体出してグラム染色しましょう・・・と言い、開放膿として提出してきました。スメアは以下です。『グラム陰性桿菌で、腸内細菌の可能性が高いですよ』と言いましたが、『少し染色性が悪いなあ?』と心残りでした。

次の日、培養を見るとあれあれ、何も発育ないじゃないですか。抗菌薬のせい?いやいや、となると耐性菌で発育するはず・・・と。どうしましょう?上皮創部からの膿瘍です。でも泌尿器です。キレイな白血球ですよね。だとすると・・・・・

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グラム陰性菌」カテゴリの記事

コメント

oh it's colorful place !

what is 染色道场?

^_^

投稿: Doris | 2008年4月11日 (金) 23時47分

>上皮の縫合部が少し離介してきて、浸出液が増えてきました・・・
培養を見るとあれあれ、何も発育ないじゃない・・・
切開部表層SSIと考えていいのでしょうか?

さてスメアはグラム陰性桿菌ですから普通腸内細菌の可能性を  まず疑いますね。
しかし培養陰性、抗菌薬による菌体のfragment?
菌体の形状はだいたい整っているが染色性が少し悪い。
嫌気性菌感染(Bacteroides,Prevotella)など考えられるけど、
培養でのチョコレート寒天使用の有無はいかがですか?

投稿: 倉敷太郎 | 2008年4月12日 (土) 13時02分

「菌体の染色性がちょっと悪い…。
Haemophilusにしてはちょっと長めかな??」
というわけで「嫌気性菌かな??」と思います。
でも、「表層の開放創」っていうところがひっかかりますが。

初心者にはちょっとツライ・・・。ヒント待ってます。

それから、ROMは書き込まず、ひっそりと読むのに徹すると
いった感じで使います。
(Read only menberの略だと思うんですけど・・・??)

投稿: えむっとくん | 2008年4月12日 (土) 20時41分

グラム染色でみえて,培養が生えないとなると,やはり嫌気性菌を考えたくなりますね.ここでのポイントは,抗菌薬を何を使用しているか,ということと,膀胱全摘術の術式の詳細の2つになります.

(1)抗菌薬がセフメタゾン,クリンダマイシン,カルバペネムなどBacteroidesをカバーする抗菌薬を使用していれば,可能性は低くなります.

(2)膀胱再建術に,腸管を使用しているのならば,下部消化管にメスをいれているわけですから,Bacteroidesなどの関与が疑われます.いわゆる縫合不全などがないでしょうか?

設問の記述からは表層部のSSIが疑われますが,総合的な状況判断が必要になると思います.

投稿: ID conference管理人 | 2008年4月13日 (日) 09時58分

>膀胱全摘術の術式からの総合的な状況判断が必要になると思います.

ID conference管理人さまに賛同いたします。

投稿: 倉敷太郎 | 2008年4月13日 (日) 11時57分

Mr.(Mrs.?Ms?) Dris Thank you. Answer your qestion, the meaning of "染色道場” is Stain Jim. The Stain Jim is training room of the Infection diagnosis technics.Do you understand?

投稿: 師範手前 | 2008年4月14日 (月) 19時16分

知らない間に、コメントだらけです。外国からのコメントでしょうか?記載もありびっくりです。ちゃんと意味が伝わっているのでしょうか?私は週末は少ししんどくて休憩していました。

皆さん、揃って言っているのが『染色性が悪い』ことでしょうか?皆さんどこで勉強してくるのでしょうか?アトラス買っても中々そこまで記載されていないですし。この道場で勉強しているのでしょうか?知りたい次第です。コメントにあるからでしょうか?

染色性が悪いとは何かと比較してでしょうが、このような症例では当然腸内細菌の可能性を疑うため、そうやって見るのでしょうね。皮膚の表層感染を疑う症例で、そうすれば当然嫌気性菌の可能性が低いわけで、意識は少し片隅にいきますよね。

まさに、ID conference管理人さまのご意見が参考になります。良くあるのが、患部の特徴的な事項のみを報告してくることです。それ以外、何か疑うべき事項、除外できることなどを総合的に考えないと、次の日に培養で発育しないことを短絡的に考えるとひどい目にあうでしょうね。

やはり、泌尿器生殖器の縫合不全から考えると嫌気性菌も最初から疑うことも視野に入れないといけないのでしょうね?

投稿: 師範手前 | 2008年4月14日 (月) 19時28分

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