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2008年3月11日 (火)

広州にて

皆さん只今でごじゃる。

JICAプロジェクトの一環で中国広東省の広州市へ行って参りました。

渡航する前と実際行ってみるのとはやはり違いますね。発展途上?と思い指導にあたると過去に苦い思い出をしたので、今回は色々と面白いエビデンスと自己検討データを絡み合わせて講演してきました。特に経済的損失を感染対策でどうリカバーするか?という内容で、中国国内ではあまり見ない検討内容だったようで好評のようでした。

臨床検査技師さんのレベルは日本と変わらないくらい高く、すでにCLSIのM100-S18(2008年版)があったのにはびっくりしました。ただ、問題点はそういったマニュアルやガイドラインは遵守するのですが、多くは科学的根拠の検証などしないまま自院へ導入しようとしていることです。本邦でも過去に同じような論議がされていたと思いますが、肝心なのは英字に識字率にあろうかと思います。それは日本も同じことだと振り返り思いました。

一応通訳は居ましたが、慣れない片言の中国語と汚い英語で対応してきました。自己紹介は少し長めに中国語でさせて貰いました。通じたようですが・・・。一番ネイティブだったのが夜の宴会で『青島:チンタオ』を頼んだ時だったようですが。問題は少し話しても聞き取れないことでしたが。

確認出来たことは、グラム染色が治療の妥当性を迅速に判断出来る検査だったということでした。グラム染色は万国共通語ですよね。でもグラム染色は中国語でどう書くのでしょうか?『具拉無染色』でしょうか?

写真は広州中心を流れる珠河という川です。高級ホテルのホワイトスワンでご飯食べた時に写しました。あとは、違う日に会食の材料を買い出しに行った時に勧められた具材です。さてなんでしょう?子供のころに良く田んぼで採りましたよね? 

そうです。ゲンゴロウです。本気で好好(美味しい)と言われましたが・・・・。

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コメント

JICAプロジェクトお疲れ様でした!おかえりなさい。ゲンゴローは試食なさったのですか???さすが中国ですね。ところで中国のグラム染色液はやはり日本と同じですか?日本ではフェイバーGの使用率が高まっているような気がしていますが中国ではどうなのでしょうか?興味があります。

投稿: かなぶん | 2008年3月11日 (火) 22時59分

かなぶんさま
コメントありがとうございます。ゲンコロウは食べませんでした。さすがに無理です。胡椒で炒めると非常に美味しく召し上がれるらしいですが・・・。現地の人には酷くからかわれました。

グラム染色液は見ましたが、BM法でした。試薬は既製品でメルク製でした。大学病院への見学だったので少し裕福ではないかと思います。基本的に迅速に報告しているようでしたが、主治医の理解が薄い検体については迅速な報告をしていない症例があったようです。その辺はASMのマニュアルで動いているようです。喀痰もしっかり材料評価していましたが、臨床医への教育をしていないため片側通行のようです。教育は大事ですね。

投稿: 師範手前 | 2008年3月12日 (水) 16時01分

ありがとうございました。私達の病院でも片側通行にならないようにもっと頑張ります・・。ASMのマニュアルについても再度勉強します。グラム染色を見直したいと思っていますが(報告内容やコメントについて)グラム染色は本当に奥が深いです。

ゲンゴローの胡椒味・・。中国も奥が深いものがありますね・・。

ありがとうございました。

投稿: かなぶん | 2008年3月13日 (木) 22時24分

ゲンゴローの胡椒味・・。中国も奥が深いものがありますね・・。

中国4000年の歴史です。日本が縦穴式住居の時代に文明があった国です。日本もそのうち食べるようになるかもしれません。ちなみにこの時代はローマでは戦闘競技が盛り上がっていたようです。 片側通行の報告書は医師が混乱を招く要素だと先日IDconfernece管理人さまに教えてもらいました。文献を読むとそう書いていました。日本はそういった分析が遅れていると思います。グラム染色は本当に万国共通語です。もしかして、マクドナルドより利用している国は多いかもしれません。お互いに頑張りましょう。今後とも宜しくお願いします。

投稿: 師範手前 | 2008年3月14日 (金) 11時54分

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