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2008年3月21日 (金)

もうMEPM入ってるよぉ

今回はこんな症例です。COPDと気管支拡張がある患者がインフルエンザの後に肺炎になり来られました。スメアを急いで見るとこんなの・・・・。変だね?と思い、主治医へ推定起炎菌の報告をしましたが、『実は研修医が最初に見たんですが、MEPM 0.5g1回入れちゃった後なんですよ。』と、MEPM投与後1時間後の話です。 何菌でしょうか?簡単ですよね?でも、変の理由は?抗菌薬の種類が解る場合ありますよね。

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グラム陰性菌」カテゴリの記事

コメント

 誰も書き込まないようですので、思い切って僕が口火を切ります。まず、「僕にはよくわかりません。」
 分厚い莢膜に包まれた長~いグラム陰性桿菌、肺炎桿菌でしょうか。それが抗生物質でうまく分裂できなくてこんな形になった・・・
 抗生物質の効き始めた細菌の形は見たことないのでよくわかりません。
 頓珍漢なコメントかもしれません、ごめんなさい。皆さんの意見で勉強させてください。

投稿: 三省 | 2008年3月23日 (日) 08時34分

 GNRの形態ですがBulge formationをとっており、βラクタム系の抗菌薬が効いているのではといった印象を受けました。
 今回使用されたMEPMでも濃度により細菌のPBPsへの親和性が変化し、Bulge formationやFilament formationなどの形態変化がおきると聞いております。
 患者の病歴もあわせて考えると、起炎菌としてPseudomonas aeruginosaを疑います。

(GNRの周囲に染色性の乏しい部分があり、莢膜などの存在も考えましたが、
 Klebsiella pneumoniaeの可能性についてはいかがでしょうか?
 mucoid typeのPseudomonas aeruginosa?)

今回初めて書き込みさせていただきました。
いつも経験豊かな皆様方のやり取りを見て勉強させていただいております。
ご指摘、ご指導よろしくお願いいたします。

投稿: 見習QQ専攻医 | 2008年3月23日 (日) 11時11分

弱拡のところに同様に莢膜を持った双球菌がいますか?

染色でいうとグラム陰性ですが・・・。

MEPM投与後ならあり???

てなわけで、肺炎球菌でどうでしょう??

投稿: | 2008年3月23日 (日) 19時34分

見習いQQ専攻医さま 初のコメントありがとうございます。
>GNRの形態ですがBulge formationをとっており、βラクタム系の抗菌薬が効いているのではといった印象を受けました。

ですが、確かにバルジ化が起こっていて、βラクタム薬投与の可能性が高い像になります。直ぐに自院でのことで解る範囲だったら良いのですが、他院からの紹介などで直ぐに情報が得られない場合にこのようなスメアを見た場合は抗菌薬の使用を示唆しないといけません。培養陰性でした、、、では少し専門化として問題も生じますよね。非常に良いコメントもらいました、ありがとうございます。

この菌は大型のグラム陰性桿菌で莢膜が極端に大きいので肺炎桿菌が疑われます。でもそれじゃMEPMは広域過ぎますよね。でも、COPDに気管支拡張があるのであれば当然緑膿菌のリスクも考慮する訳ですが、だったらCFPMかCAZ、またはPIPC/TAZで十分ではないのかな?と言うのが率直な意見です。

カルバペネムは非常に広域で殺菌力もあるようなイメージですが、IPMやBIPMとMEPMの作用は少し異なりますので覚えていると良いです。
①MEPMはPBP3への親和性が高い⇒延伸して溶菌する(一部球状)・・セフェムに近い

②IPMはPBP1や2に対して親和性が高い⇒球状変性して溶菌する

また、カルバペネムの作用はpHによっても大きく変わるようです。

投稿: 師範手前 | 2008年3月24日 (月) 15時36分

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