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2008年1月10日 (木)

肛門周囲膿瘍その後

先日の肛門周囲膿瘍の続きです。

結局出てきた菌は

①β溶連菌(型別不能) ミレリ?

②Enterococcus faecium

③Bacillus cereus

④E. coli βラクラマーゼ陰性

嫌気性菌も分離されるのかと、予測しましたが結局無くというか、検出がちゃんと出来ませんでした。培養法の限界かもしれません。理屈でいくと、4菌種×3倍として12菌種になります。臨床的にどうなんでしょうか?確かにBacteroidesやClostridiumが検出されれば臨床的意義は高いと思いますがね。

その後、膿瘍は小さくなるも、初めが大きすぎたせいか中々外来治療までには少し遠いです。排膿もしっかりとコントロール出来ていますが。

これは3日目のスメアです。IPM投与しているのですが、このように新鮮な白血球と菌が居ますが初日に比べてやや少なくなっています。やはり排膿です。

3200 ×400

1 ×1000

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コメント

もしかしたら稚拙な質問かもしれませんが・・・

>理屈でいくと、4菌種×3倍として12菌種になります。
というのは、膿瘍の培養では検出された菌種数の3倍が実際には感染を起こしている、ということをあらわしているのでしょうか?

投稿: highgear | 2008年1月11日 (金) 08時25分

highgearさま

理論上ですよ。実際はそんなに出ないと思いますが、腸内フローラの何菌が出てきてもおかしくありませんので。ただ、膿瘍形成している場合は全て起炎菌と考えるのが普通じゃないですかね?抗菌薬の治療が必要かは別問題になります。

投稿: 師範手前 | 2008年1月12日 (土) 13時17分

こんばんは.今日は当直中ですが,平和です.

さて,"Perianal abscess(肛門周囲膿瘍)"ですが,実はアメリカの腸肛門学会が出しているガイドラインがあります.
http://www.springerlink.com/content/th83v3xw335wn472/
です.

ここには

(1) A perianal abscess should be treated in a timely fashion by incision and drainage.
(2) Antibiotics are an unnecessary addition to routine incision and drainage of uncomplicated perianal abscesses.

と,二つの「レコメンデーション」があります.

(1)の方はいわゆる「ドレナージが大事」という話でよいのですが,(2)は「合併症のない肛門周囲膿瘍は必ずしも抗菌薬はいりませんよ」といっています.ただし,糖尿病や免疫抑制剤を服用していたり,広域な蜂窩織炎を起こしていたり,人工物をもっていたり,感染性心内膜炎のリスクファクターがあるヒトは別ですよ,というただし書き付きですが.

それにしても Bifidobacterium が血液培養から,とは珍しいですね.以前読んだ文献では,膿瘍の培養でもBifidobacteriumは検出されたケースが2%前後だったと思います.それとも検出されても無視されてるのかな....

何か基礎疾患があるのでしょうか.また単純な肛門周囲膿瘍ではなく,"Fistula:瘻孔"を形成しているのでしょうか?ちなみにBifidobacteriumの治療の第一選択薬は何なのでしょうか?

長くなってすみません.

投稿: ID conference管理人 | 2008年1月15日 (火) 00時53分

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