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2007年12月 3日 (月)

コンタクトレンズの場合

眼科からの依頼で、コンタクトレンズがやってきました。細菌検査室にはただ来ただけで培養という指示です。

さて、皆さんは目的をきっちり分別されていますか?

 ①細菌性眼内炎の起炎菌検索

 ②真菌性眼内炎の起炎菌検索

 ③アカンソアメーバーの検索

だいたいこんなところです。

今回は一応先生に聞いたところ、『んーー! 普通の細菌の検査で』とおっしゃっていました。勿論、コンタクトレンズ関連の眼内炎で検出される細菌と言えば『緑膿菌とその仲間たち』になろうかと思います。ぶどう糖非発酵菌は非常に角膜との親和性が高く、眼内炎になれば予後が悪いようです。MDRPなど付いたらもう大変です。みなさん気をつけましょう。

眼科の先生の中には、『検査室に出せば答えが出るだろう・・・』と思われている方も居ると思います。ちょっとした声掛けで目的が明確になり検査もしやすくなります。特に頻回に検査材料が出ない科に関してのコミュニケーションは大切です。

写真はこの前でた、コンタクトレンズをフラッシュした沈渣です。やはり・・・・。

フラッシュで思い出しましたが、キューティーハニーの『ハニーフラッシュ!!』は、空中元素固定装置を稼動させる合言葉です。空中元素固定装置??と思われる方がいらっしゃいますが、自分の周りにある物質を一度元素まで分解して再構成する代物です。なので、あの魅惑の変身シーンはわずか2秒の間で行われていると言われています。子供ゴコロにドキドキした覚えあります(私だけでしょうか?)。ちなみに如月ハニーはアンドロイドです。知っていました?

Cl ×400

Cl1 ×1000

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グラム陰性菌」カテゴリの記事

コメント

師範手前さま、おひさしぶりです。
学会でのご活躍本当にご苦労様でした、大変盛り上がったみたいですね。

>眼科からの依頼で、コンタクトレンズがやってきました。細菌検査室にはただ来ただけで培養という指示です。さて、皆さんは目的をきっちり分別されていますか?

①細菌性眼内炎の起炎菌検索
眼以外の臓器(感染巣)から、血行感染して起こる内因性眼内炎と、異物や外傷による外因性眼内炎に分けられますが、内因性眼内炎は稀な疾患と思われます。
内因性眼内炎の患者さんの多くは、いずれかの全身性疾患を持っている場合や、免疫抑制がかかっているなど症状が激しく進行する場合があり迅速な対応が重要と思います。
起因菌ですが、グ(+)菌では、連鎖球菌群(感染性心内膜炎)、黄色ブドウ球菌(皮膚感染)など、
グ(-)菌ではKlebsiella pneumoniae(肝膿瘍), E..coli, Serratia, Acineto, 緑膿菌と多種に及ぶものと思われます。
また、全身疾患を持たない健常者にも、Haemophilus,N..meningitis, 肺炎球菌などで内因性眼内炎を起こすことが多い菌種と言われており、それら菌種にも合わせた培養法が必要と思います。
ちなみに、内因性眼内炎は外因性眼内炎と異なり、CNSの関与は少ないそうです。

②真菌性眼内炎の起炎菌検索
眼内炎に至る病態は細菌性と同じで、内因性眼内炎は、免疫不全やIVH挿入患者などで、本症を起こしやすいと思います。
起因菌はほとんどがCandida属と思われますが、他にCryptococcus,Fusarium, Aspergillusなどが考えられ、適切な培地と培養時間・温度調整が必要と思います。
できることなら、培養と同時に、血清カンジダ抗原、β-D-グルカンの血中濃度検査できればと思います。

③アカンソアメーバの検索
コンタクトレンズの装用による代表的な疾患ですが、主治医とのコンタクトがなければどうにもならない検査になります。、角膜上皮の掻爬検体をパ-カ-インク:KOH法で直接鏡検し、シストが見つかれば診断は確定できます。また分離培養でアメ-バを検出する事も必要な場合あるでしょう。
ちなみに、アカンソアメーバの抗菌薬は抗真菌剤になります。

>写真はこの前でた、コンタクトレンズをフラッシュした沈渣です。やはり・・・・。
コンタクトレンズ洗浄液には、菌が多数繁殖しているものが多いですね。
コンタクトレンズ角膜感染の起因菌と発症要因としては、グ(+)菌ではStaph.spやstrep.pneumoniae。グ(-)菌ではPs.aeruginosaなどが代表でしょうか。
コンタクトレンズ角膜感染症の起因菌としてはやはり、グラム陰性桿菌が多数を占め、その中でもPs.aeruginosaが7割近く占めるように思われます。
Ps.aeruginosaは、フィブロネクチンの欠如した角膜上皮に親和性が高いと言われていますが、角膜上皮に障害があると菌が付着しやすく、バイオフィルムを形成し、またこのバイオフィルムはStapylo.のバイオフィルムと比べて強いらしいですね。

真菌による角膜真菌症は稀と思われますが、角膜に損傷がある場合は、注意が必要と思われます。

さてスメアですが、Serratiaか Acinetoに印象が近いように思います。

投稿: 倉敷太郎 | 2007年12月 5日 (水) 13時00分

倉敷太郎さま 詳細なコメントありがとうございます。
確かに眼内炎は内因性と外因性を考えないといけませんね。
緑膿菌など、角膜潰瘍を引き起こす最も多い菌でありますが、CL(コンタクトレンズ)の不清潔さが問題になることが多いようです。あとは、術後感染、多臓器からの内因性に合併したもの。いずれにしても伝播経路の特定は院内感染対策上必要な問題です。
カンジダのカテ感染の場合なんて特に真菌性眼内炎の合併には注意が必要でしょうね。意外に知られていないかも。

非常に寒くなってきました。こうして打っていると悴んできました。温かいお風呂が恋しいです。

菌はAlcaligenesでした。鋭い突っ込みありがとうございます。緑膿菌よりは小さいので判りました?

投稿: 師範手前 | 2007年12月 5日 (水) 21時58分

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