« 簡易グラム染色アトラス | トップページ | 尿の培養はきっちり採ってください »

2007年9月25日 (火)

こんな腎盂尿です

86歳男性。脳梗塞の既往ありです。特に入院履歴やMRSAの保菌者でもありません。発熱と呼吸困難があり入院。入院時の検査で腎盂腎炎の合併もあり。とりあえず血液培養を採取し、腎盂尿も採取しました。一部閉塞っぽくなっていたようです。エコーとCTでは腎盂腎炎のみで腎盂には膿瘍もないようです。合併症は一応R/Oです。呼吸器症状は入院後改善。

まずはグラム染色ですが、こんなスメア見えました。研修医から尿路感染症につきABPC/SBT 3g/分2で開始したいのですが・・・と相談受けました。このスメアなのでVCMから開始したらどうでしょうか?と提案して、翌日MRSAスクリーニング検査陰性です。MSSAの疑いが濃いと報告したら、何故かABPCに変更されていました。

この事例に対して、感受性検査結果が未だ出ていませんが、ICTで相談してのコメント

『黄色ぶどう球菌はペニシリナーゼ産生のためPCGやABPCは無効なことが多い(20〜50%位は感受性)』

『GMの追加投与も必要か?でも腎機能が低下していると使い難いですね。』

『推奨はCEZ』

この後、投与量を詳しく言わなかったのですが、『time above MICを考慮してCEZ4g/分4/日で開始しました・・・。』となっていました。腎機能は一時的な脱水により血清Creも高かったのですが、輸液で改善傾向にあったことから『菌血症を伴う急性腎盂腎炎の場合はCEZ3g/分3/日で良いです。』とコメントし投与再設計。

多分腸内細菌だったらこんなこと無かったのでは・・・と感じています。

珍しいと言っては珍しいですよね。

200 ×400

600 ×1000

|

« 簡易グラム染色アトラス | トップページ | 尿の培養はきっちり採ってください »

グラム陽性菌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 簡易グラム染色アトラス | トップページ | 尿の培養はきっちり採ってください »