カンサシー
土曜日は第20回の迅速診断研究会総会に行ってまいりました。少し様変わり?になり、迅速診断とは少しテーマが離れている発表も増えてきたのかな?というのが感想です。少しためになった内容はシンポジウムで塗抹検査は菌以外の背景にも気を配り総合的に見るともう少し貢献の幅が増えますという内容で、このブログテーマと同じことを目指しているのだな?と思いました。遺伝子検査は非常に進んできたもので、臨床には不可欠な同定など非常にアグレッシブに行っている状況を教えて頂きました。私も数株お世話になった先生ですが、いつも感心するばかりで不甲斐ないです。抗酸菌では今の光学顕微鏡にLEDを設置すると蛍光顕微鏡の替わりになるようで・・・。私も早速検索中です。また紹介します。でもLED顕微鏡が40万円くらいになりそうです。すごいリーズナブルですね・・・「CyScope.pdf」をダウンロード
来年は大阪です。会長は山住先生で、先日ワンコインCTというテーマで大阪ほんわかテレビで取材されていましたところの理事長さんです。非常に検査医学に協力的な先生です。なんと、3DのCTが500円で撮ってくれるサービスがあるそうです。
それはそうと、今日も抗酸菌です。チール・ネルゼン染色像ですがMycobacterium kansasiiです。大型の菌なので抗酸菌染色でも直ぐ判ります。結核菌を同時に掲載したので比較してみて下さい。同倍率なので細工していません。これくらいはっきりしていれば判りますよね。でも、結核と同じ空洞形成をしたりするので臨床では難しいようですね。また、QFTも陽性になるので血清検査でもR/Oできません。しかもPCRは陰性ですし。塗抹で判れば非常に有用ですよね。米国では多いのでPCRが市販されているようです。
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