やはり師範手前です・・・
今回は脳外科患者ですが、下痢と発熱が続くらしくICTにコンサルトありました。便培養しか提出されてない状態でしたので塗抹と培養しましたが、塗抹では腸球菌の山(整腸剤のせい?)。培養も発育はなく、一応検査室でCDトキシンも追加しましたが、陰性でした。『発熱あるので血培は抜いて下さいね~』と言いまして採取してもらいましたところ、案の定次の日陽性になりました。そのときのスメアです。直ぐに『起炎菌は・・・・』と報告し、CTMで開始してもらいましたが、翌日同定結果、菌の名前を間違えてしまいまい、直ぐにABPC/SBTに変更。こういうこともあるのでまだまだ師範になれないのでしょうね・・・。スメア掲載しておきますが、皆さん何菌に見えます?正解者は師範代でしょうか?情報あれば分かるのかなあ?グラム陰性の菌ですよ。
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コメント
初めて参加させてもらいます、よろしくおねがいいたします。
先週は師範手前様、大変ご苦労さまでした。
当院からも1人参加させていただき本人大変喜んで帰ってきました。本当にありがとうございました。
さて質問になりますが、今回の問題は非常になぞが多いように思います。
まず、便培養しか提出されてなく培養陰性でCDトキシンも陰性、CTMで治療開始しし、翌日同定結果でABPC/SBTに変更。グラム陰性の菌。
グラム染色性が悪く、本当はグラム陽性球菌と考えることができれば、E.faecalisと言いたいとこですが、本当は下痢に関係した菌なのかもう少し情報が欲しいところです。
投稿: 倉敷太郎 | 2007年7月31日 (火) 17時55分
倉敷太郎さま。コメントありがとうございます。
グラム染色性が悪いのはすいません。単なるグラム陰性桿菌です。少し濃いのは理由は分かりませんが、私が間違った理由は染色性もそうですが菌の形です。安直に答えてしまった私が悪いですが。CTM→ABPC/SBTなのはE. faecalisという考えもあります。
今回はグラム陰性桿菌です。すいません。
研修会参加者ですが、楽しんで頂けましたか。それは良かったと思います。楽しかったのは昼でしょうか?夜でしょうか?
投稿: 師範手前 | 2007年7月31日 (火) 19時26分
実はこの菌は同定の結果、Acinetobacter baumaniiになりました。サンフォードガイド見ますと第一選択がカルバペネム、第二選択がABPC/SBTになります。一応ABPC/SBTは感受性だったので適正使用よりABPC/SBTを薦めました。SBTのみの感受性は測定できないので。CTM投与していて効果あったようですぐに解熱したようですが。このスメアでAcinetobacterとは・・・。とほほ。
投稿: 師範手前 | 2007年8月 2日 (木) 16時05分