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2007年7月13日 (金)

脳膿瘍

本日は脳膿瘍です。髄膜炎と同じですが重要な疾患ですね。今年は少し多くてこのブログでも数回採り上げていますが、今回の例は初めてです。

頭痛、発熱で自宅療養していた48歳の女性です。麻痺やしびれもあり他院から救急搬送されました。CTを撮ると左の側頭に膿瘍と思われる所見が・・・。とりあえず翌日手術となり初期治療をCFPM2g/12h/日で開始。手術で排膿し、細菌検査しましたがこのスメアが見えました。菌はやや小さめで短いレンサ。染色性が一部悪いものが見つかりそのまま菌名を推測して報告、抗菌薬は変更を薦めました。皆さんでしたらこのスメア見てどう報告しますか?また、ICTではどのような抗菌薬を薦めますか?

過去にも同様のスメアを掲載していますので参照してください。同じ材料とは限りません・・・

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グラム陽性菌」カテゴリの記事

コメント

streptococcus mirelli groupでしょうか。PCG, ABPCの大量投与を考慮します。口腔内常在菌として、口腔内の観察(齲歯の有無など)を行います。
2例経験があるのですが、抗菌薬中止のタイミングがCT, MRIなど参考にしても難しかったです。1例はABPC投与では髄液からの培養が陰性にならなかったので、GM髄液注射を併用したところ、陰転化しました。

投稿: おらぷ | 2007年7月15日 (日) 20時31分

おらぷさま、コメントありがとうございます。

虫歯の確認ですね。口腔内の常在菌なので侵入門戸を押さえる必要大ですね。肺の状態はどうでしょうか?不要なのでしょうか?また、心臓なども必要な気もしますがどうでしょうか?

抗菌薬ですが、GMの髄注ですか。何か投与についての参考文献等ありましたら教えてください。また、その時にはABPCをどのように投与(投与量含め)されたのでしょうか?

当院でも以前にも数例ありましたが、ABPCのみで治療した経験が多く今もABPCが第一選択になっています。

Brain abscessとStreptococcus milleri group で掛けたら1文献ありました。それは1978年の文献ですが、PCGをキーにCPを足している症例が3例ありました。CPも一考すべきでしょうか?今は良い薬もあろうかと思いますが。

すいません質問ばかりになりまして

投稿: 師範手前 | 2007年7月17日 (火) 22時22分

色々と考えさせられ勉強になります。

IEの有無の確認のために心エコーは行いましたが、肺の方はXpのみでした。CTで精査した方が良いかもしれません。

ABPC 1回2g、4時間毎で投与しました。脳ヘルニアのriskがないことを確認した上で、GMを5mg24hr毎でスパイナルドレナージのチューブより髄注しました。脳膿瘍から脳室炎に近い状態になっていたのも、経静脈投与のみでは効果が得られなかった原因かもしれません。
ABPCも髄注出来るようですが、髄注に関するreviewは良いものが見つかりませんでした。

CPは今は選択肢には入りにくい気がします。

投稿: おらぷ | 2007年7月19日 (木) 00時45分

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