新人研修会お疲れ様でした・・・
6/7-9まで神戸大学医学部で開催していました新人研修会が無事終了しました。実務委員、受講者の皆様お疲れ様でした。例年よりやや多くの受講がありましたが無事終了できて『ホッ』としています。皆様のご協力のお蔭だと思っています。ありがとうございます。
例年開催していますが、新人を対象とした研修会を開催している都道府県は非常に少ないと思います。プログラム「19.pdf」をダウンロード
『新人は自施設で育成したらいいじゃん!?』と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、検査室も1-2名の少数でしていることやローテーション(異動)で新しい分野をすることなど、初級者の教育が不足している状態です。ましてや卒業して数年経った後に『来月から細菌検査してね・・・』と言われたらどうでしょうか?ルチンは何とか卒なくこなすとは思いますが、臨床の現場は学校教育のような定型業務のような平坦な道ばかりではありません。イレギュラーが起こった場合は①勉強して習得する。②人に聞く。果たしてどうでしょう?細菌検査は緊急性の高いものが多く、②が柔軟に行うことが肝要かな?と思っています。間違っているでしょうか?ご指摘下さい。
たぶん、個人でグラム染色を頑張っている人にとっては同じことではないか?と思います。本ブログはそういった方の手助けになれば・・・?と思い続けています。
新人研修会の趣旨は
①基本的な操作方法など習得する
②データの読み方・解釈方法について考える姿勢を学ぶ
③横の繋がりを持つ良い機会を作る
と思います。1つの菌の検査方法も習得する大切さもありますが一定の教育を受けているので応用可能かと思います。新人の方頑張って下さいね。
実習風景を添付しておきますので受講生の方感想書き込みして下さいね。
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コメント
研修でのご指導ありがとうございました。
今回、顕微鏡の使い方から、グラム染色、検体処理、同定、感受性試験等、丁寧に教えていただきました。
指導を受け、そっか~、そんなやり方もあるんだ~、とか、
そうやったらうまくいくのか~とか、色んな発見がありました。
自施設だけではなく、色んな施設の方の話をきいて、普段の作業を振り返る良い機会になりました。
学んだことは、自身でできることから、ルチンに生かしたいなあと思います。
明るく楽しい雰囲気、テンポ良いリズムで丁寧に指導していただいた指導員の先生方、ありがとうございました。
投稿: 研修生① | 2007年6月14日 (木) 00時16分
研修生さま コメントありがとうございます。誰もくれないので少し落ち込んでました。ルチンをしていて普段上司、先輩には聞けない内容、日常の疑問、努力不足を解消するにはもってこいの研修会と思っています。実務委員も教えるのがスキな人も多くお互い刺激しあってます。この研修会を踏まえて今後の診療に当てて頂ければ幸いです。今後とも宜しくです。
投稿: 師範手前 | 2007年6月14日 (木) 12時46分
研修会では大変お世話になりありがとうございました。
参加を許可して下さった道場管理人様はじめ、実習中、ひとつひとつ丁寧に教えて下さった技師様、移動中歩きながらも教えて下さった技師様、実習後に今抱えている症例にコメント下さった技師様、この場を借りてお礼申し上げます。
今回の研修会では染色する以前に、良い検体を作ることの大切さや、染色の背景が読めると、より事件現場(症例)そのものの解釈に役立つことなどを実感しました。研修会後、学生時代の微生物や病原体論のノートも取り出して、懐かしく感じながら復習しています。
また、今回、培養検査の流れも理解でき、外注先で何がされているのかがよくわかりました。これから当院では「苦し紛れにとりあえず培養」はなくなると思います(無駄な医療費削減になります)。
快く連絡先を教えて下さった実務委員の皆様、陸の孤島勤務なので壁にぶつかったら本当に連絡してご指導頂くと思います。
これからも、よろしくお願い致します。
投稿: 研修生② | 2007年6月14日 (木) 22時37分
研修生②さま
コメントありがとうございます。
感染症のフォーカスが限局されている箇所に関しては培養待たずともグラム染色のみで治療方針が明確に立つ場合が多く、グラム染色が役立つことと思います。陸の孤島ですか?ネットが発達している状況なので孤島と思わずお互いに幇助できれば患者にとっても医療にとっても良い方向に向くと思います。これからも宜しくお願いします。
コメント内にあるようにグラム染色の前に適切な検体を最良に採取することが条件です。材料採取に関して良くして頂ければもっとグラム染色の理解が進むと思います。
良い材料で腕の立つシェフが料理を作ればさぞかし美味しいでしょうね。
投稿: 師範手前 | 2007年6月15日 (金) 12時24分