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2007年6月 5日 (火)

再び骨盤内膿瘍

症例41歳女性。腹痛にて来院。エコーで膿瘍所見あり。CTにて広範囲に骨盤内膿瘍を確認。手術にて排膿を実施しました。術前にCEZ開始し術後1日でCEZを施行しました。術時にスメアを見てくださいと依頼あり見たところこのスメアでした。起炎菌は?と尋ねられまして可能性のある菌を3種類言いましたが、スメアの様態より可能性の高い菌を即時報告しました。以前にもブログ掲載していますが同様なケースです。ただし起炎菌は違いますよ~。ヒントはブログにあります。甘いかな?可能性のある菌は3つ上げるとしたらどうでしょうか?考えてください。

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グラム陽性菌」カテゴリの記事

コメント

corynebacterium ではないですか?

投稿: 見習い | 2007年6月 7日 (木) 17時52分

ちがいますよ。コリネバクテリウムは『ハ』の字に分裂するんでハの字に見えるのが特徴です。近くの記事を参照して下さいね

投稿: 師範手前 | 2007年6月 7日 (木) 23時05分

骨盤内膿瘍の起炎菌、3つ答えるとすれば、
嫌気性菌、腸内細菌、淋菌…????でしょうか???

これを踏まえた上でスメアをみると、多数の好中球に貪食された染まりの悪いグラム陽性球菌がみえます。
それほど小さくない気がするので、S.milleri groupでしょうか?

投稿: 半人前 | 2007年6月 8日 (金) 01時40分

半人前さま
3つですが、塗抹で確認できるのはレンサ球菌と思われます。横隔膜下臓器ですので
①腸球菌
②嫌気性グラム陽性球菌
③その他レンサ球菌(溶連菌含む)
急性感染症の中でですが、溶連菌は否定しておくべきで、特にA群溶連菌が迅速キットなど使用して否定しておくべきと思います。ただし、蛋白成分が多い、ヘモグロビンが多い検体なので偽陽性を考慮した上ですが。

本菌はおっしゃるとおり不染性からStreptococcus milleri groupと推測されます。5/25のブログに肺膿瘍のもの掲載していますので比べてみて下さい。

投稿: 師範手前 | 2007年6月 8日 (金) 11時49分

S.milleri groupの単独感染による腹腔内膿瘍ですか...
あまりみないのですが,どのような侵入経路なんでしょうか?

投稿: ID conference管理人 | 2007年6月16日 (土) 23時24分

ID conference管理人 さま
今回ですが卵巣炎から進行した卵巣膿腫でさらに進行して骨盤内膿瘍を形成したものと思われます。つまり、膣から上行性に感染伝播したものです。由来がわかりません。腹腔内膿瘍の伝播もありますが患者サマリーから推測するのみです。
治療はスメアで推定される
①腸球菌
②嫌気性グラム陽性球菌
③その他レンサ球菌(溶連菌含む)
よりペニシリンが有効そうですね。ペニシリナーゼ産生菌も考慮すればABPC/SBTが良いのでしょうね。グラム染色しないとグラム陰性桿菌までカバーしないといけない抗菌薬(3世代セフェム)になりますので少々お高い出費になります。

投稿: 師範手前 | 2007年6月18日 (月) 18時45分

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