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2007年6月13日 (水)

抗酸菌の塗抹標本

今日は抗酸菌の塗抹標本です。新結核検査指針にもありますが蛍光染色法。感度が良いですが蛍光顕微鏡が高くで購入できないのが悩みの種ですね。ただ、蛍光染色は非常に検出しやすいです。

当院は結核指定医療機関なので塗抹陽性は5人/日くらいなのでチールのみでは見れません。チールと蛍光を掲載しておきますが、共に2+(ガフキー5号相当)です。チールの方は真ん中やや上に赤いやや四角い抗酸菌とその上にもう一つ確認できます。このようにやや角ばった長めの抗酸菌は結核菌特有の像です。MACはやや丸いですし、カンサシーは2-3倍縦にも横にも大きいです。なので抗酸菌染色でも慣れれば菌種の推定は可能です。『そんなん無理!?』と思わずに頑張って見てください。

蛍光法(緑蛍光のもの)とチール(赤色)はこんなに見える菌の数が違います。(同一患者の同一検体で同一倍率です。条件は同じです。)

2_4 チール・ネルゼン染色

2_7 蛍光染色

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グラム陽性菌」カテゴリの記事

コメント

関係ないコメントですいませんが、
師範のコメントに対してPCPとCMVをあんずの呼吸に
アップさせていただきました。それにしてもCMVの診断は
難しいですね。それでは~、、、

投稿: Kanpo-Master | 2007年6月15日 (金) 00時43分

Kanpo-Master 先生
早速ありがとうございます。不勉強ですいません。助かります。
これからも宜しくお願いします。

投稿: 師範手前 | 2007年6月15日 (金) 12時25分

この記事へのコメントは終了しました。

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