« 非特異的な菌の骨盤内膿瘍ですか? | トップページ | とうとう麻疹の検査が・・・ »

2007年5月25日 (金)

病院の感染管理者

昨日姉妹病院?のICT連絡会に行ってまいりました。それぞれの病院の特色が出ていて非常に参考になった会だったと思います。せっかくの姉妹病院なのでこれを気に感染対策を向上していければと感じました。

ところで病院の感染管理者についてですが、『医療機関における院内感染対策マニュアル作成のための手引き(案)(070413 ver. 3.0)』には以下のように記載(抜粋)されています。「tebiki.pdf」をダウンロード

2 感染管理者(ICT など)の機能と業務
2.1 施設管理者は感染管理者に院内感染対策の実施に関する権限を委譲する3。(IIIA)
2.2 施設管理者は院内感染対策の実施に関する財政的措置を行なう3。(IIIA)
2.3 感染管理者あるいはICT の構成員は、医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師などとする方が良い3。(IIIB)
2.4 感染管理者あるいはICT の構成員は、感染制御医師(ICD)、感染管理認定看護師(ICN)、および感染制御専門薬剤師、
感染制御専門認定臨床微生物検査技師(ICMT)などの専門認定を取得する方がよい4-7。(IIIB)

当院はICTの運営をICMTとICNで分担しています。また病院管理者やLDの協力なサポートもあり潤滑に行なえている状況です。これは認定書になります。ICMT(http://www.jscm.org/icmt/index.html)はまだまだ知られていない領域の認定資格ですがこのように書かれているのは追い風になります。ありがとうございます。写真はICMTの認定書(掲載しても良いのでしょうか?・・・)です。プチ自慢です。

Dsc01104jpg

ICMT認定書

でまたグラム染色です。これは間質性肺炎にて入院された方の気管支洗浄液です。CTでは中葉にコンソリデーショがあり気管支鏡をしました。検体はやや濁った洗浄液でした。スメアをみるとムムムッと思いましたので掲載します。起炎菌分かりますか?不明でもおおよそわかります?菌の染まりがヒントですよ。

Bal200 ×400

|

« 非特異的な菌の骨盤内膿瘍ですか? | トップページ | とうとう麻疹の検査が・・・ »

その他」カテゴリの記事

コメント

自信が無いので、的はずれな回答かもしれないのですが、もしかしたらマイコバクテリウム?と思いました。
グラム染色で部分的に染まっている陽性桿菌のようにみえます。
(・・・が、違うようにもみえます・・・。)
自分なら抗酸菌染色を追加してみようと思います。

投稿: 半人前 | 2007年5月27日 (日) 00時31分

半人前さま 残念ながらマイコバクテリウムではありません。マイコバクテリウムはもう少し細く小さい(カンサシーは大きいですが…)です。細いのでムッフの顆粒も小さく、染まりも藍色ではなくライト青になります。正解ではありませんが、染まりが悪いと言うのは目のつけどころは悪くありません。

投稿: 師範手前 | 2007年5月27日 (日) 16時37分

グラム陽性球菌でレンサ状。染まりが悪い箇所がある。
考えられることは
①嫌気性グラム陽性球菌などの可能性
②抗菌薬の作用で細胞壁が薄くまばらに染色される。

この場合は①だと思われます。
では膿瘍形成するような菌ですが、肺膿瘍の菌で染色性が悪い・・・。まずこの菌を思い浮かばなければ問題です。少し菌が大型なのも特徴です。

投稿: 師範手前 | 2007年6月 1日 (金) 21時29分

経験不足、勉強不足のため、的はずれな回答をしてしおり、情けないです。ご指導ありがとうございます。
染まりの悪いグラム陽性球菌なのですね。
肺膿瘍を形成するような嫌気性グラム陽性球菌といえば、
PeptostreptococcusあるいはS.milleri group(微好気?)でしょうか?
好中球に貪食されている像にみえます。
真ん中にリンパ球のようにみえる細胞もみえます。


間質性肺炎といえば、非細菌性のイメージがあるのですが、
これは、基礎疾患を有する患者さんに誤嚥などが起ったケースなのでしょうか?
それとも、これらが気炎菌となることもあるのでしょうか?
勉強不足なことがあればご指導お願いします。

投稿: 半人前 | 2007年6月 2日 (土) 21時51分

半人前さま コメントありがとうございます。本日麻疹の患者2名ほど来ました。本院周辺でも今がピークでしょうか?対策に終われ早く帰れません。

ところでコメントにもありましたが、本菌は染まり、大きさから[判断すればStreptococcus milleri grp.を推定することが第一選択ではないかと思います。Peptostreptococcus micros(←旧名ですいません)はmicrosだけにもう少し小さいです。不染性は変わりませんが、一部赤く染まることもあります。

真ん中のリンパらしき細胞は線毛上皮と思います。理由は核の色と細胞質ガラス状になったもの。細胞の大きさも重要ですが。なのでBALがしっかりと採取できている証拠にも繋がります。

初期はAMPC/CVAの内服もしてもらっていましたが、主治医より「治りが悪い・・・」とコメント頂きました。CLDMも提案しましたところ奏功しました。2つの抗菌薬に差はないとワシントンマニュアルに記載ありますのでペニシリンの注射でも良かったのか?と反省しています。退院時には再度AMPC/CVAにしますが良いと思います?

投稿: 師範手前 | 2007年6月 4日 (月) 22時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 非特異的な菌の骨盤内膿瘍ですか? | トップページ | とうとう麻疹の検査が・・・ »